ラック・テーブル・ボード概要

アンダンテラルゴの
ラック・テーブル・ボード


 アンダンテラルゴのスタートとして、2007年にデビューしたリジッドテーブル(写真・プレーヤー台)。これは、それまで海外で幾度も提唱されてきた「オーディオラックは軽量・堅牢・コンパクトを理想とする」の3原則を初めて具現化したものでした。

 また同時に、軽量・堅牢なラックほど一般的には難しいとされる制振性の問題を、独自の技術で解決したモデルでした。

 その後「他の機器でも使用したい」というお声を多くいただき、リジッドタワー(多段ラック)、サブテーブル(薄型テーブル)、ウィーフォークボード(オーディオボード)とラインナップを拡充。そして2019年には最高級シリーズとしてグランソロ(プレーヤー台)を発表いたしました。

「軽量・堅牢・コンパクト・高い制振性」

 どのモデルもこれを追及した結果、拡張性等の一般的な「使いやすさ」からはかけ離れた製品となっています。しかし同時に、音質面のパフォーマンスに多くのユーザー様からご好評をいただく結果となりました。

皆様の機器と音楽本来のパフォーマンスを、余すことなく引き出します。

 

軽量な設計のメリット

 重いオーディオラックは振動しにくいと思われがちですが、実際には必ず振動しています。ラックの重量と機器本体の重量が合わさり、より低い周波数帯(ハウリング周波数)で共振しているのです。

 慣性重量が大きいものは一度振動し始めると直ぐには静止しません。これが機器には大きなストレスとなり、再生音に悪影響を及ぼします。

 軽いラックの利点は慣性重量が小さい事で、オーディオにおいて最大の難題である振動の制御が可能になることです。オーディオラックの振動を抑えるためには、軽量に設計しなければならないのです。  

堅牢な設計のメリット

一般的なオーディオラック、特に組み立て式のラックは強度が不足している故に揺れやすい傾向があります。

 これが音楽の再生時にはデジタル・アナログ問わず機器に大きな悪影響を及ぼします。特にレコード再生時のハウリングや針飛びは、不安定なラックが原因であることが多いのです。またスピーカーからの振動を受けた棚板やネジ類が様々な雑音を発生し、再生音に混入して音の混濁を起こします。

このような揺れや雑音の問題は、オーディオの環境を理解した上で強度設計してこそ解決できるのです。  

コンパクトな設計のメリット

大きいラックは自ずと強度が低くなり、音質的弊害の多い低い共振周波数へと機器を導いてしまいます。

 これでは旋律や楽器が混ざり合った団子状態となりやすく、また高音・低音も中心に集まって音程の高低感が乏しくなります。生き生きとした躍動感も損なわれ、長時間の試聴では疲労が溜まります。更に、レコードプレーヤー周辺を歩いた際には針飛びしやすくなってしまいます。

オーディオラックを必要かつ最小限の大きさにとどめることは、強度を高めること、低い共振周波数を発生させないことを目的としています。オーディオラックはコンパクトである必要があるのです。
 

独自の制振技術

上記のような軽量・堅牢設計を施した上で、グランドシリーズとリジッドシリーズでは内部に下記の制振設計を採用しています。

①シリコンの多重コーティング
→パイプの内壁にコーティング。金属的な共鳴を抑える上でも重要な工程です。

②制振ボール
→サイレントマウントテクノロジーの応用。各パイプ内部の中央に1つ、シリコンコーティングの上に乗せる形で設置。柔軟かつ確実に取り付けることでパイプ固有の振動を打ち消す効果があります。ボールのサイズはパイプの長さ毎に吟味しており、効果を一層確かなものにしています。

③オーストラリア産羊毛
→上記の処理以外の中空部分に、吸音材として挿入。徹底して内部の共鳴・共振を防ぐために、欠かせない処理です。

また標準の棚板(KTボード)は、中心部の穴をあえて少しオフセットすることで共振を弱めています。

 このような対策で共振と機器への振動伝達を抑え、オーディオラックの本分とも言える「機器が安定してパフォーマンスを発揮できる環境」を実現いたしました。