スパイク受け 概要

アンダンテラルゴの
スパイク受け


 近年のラックやスピーカー、アンプ等には、底部にスパイクを装備した製品が数多くあります。これは床や棚板との振動伝達を効果的にカットできる上、接地部分を明確化してガタツキを抑えることもでき、大きな音質向上につながります。
 しかし本来は効果の高いスパイクも、絨毯やフローリング、ラック棚板のような柔らかい表面に直接設置したのでは十分な効果を発揮しないどころか、音質劣化の原因となることもあります。また設置面をキズ付けたくない等の理由で、本来はスパイクを使う前提で設計された機器から取り外すユーザー様も多いのです。


 それらの機器は、本来スパイクを使ってこそ最高のパフォーマンスを発揮するよう設計された製品であり、適切なスパイク受けと組み合わせることでベストな使用環境となります。

サイレントマウントシリーズ、およびソリッドマウントシリーズは、アンダンテラルゴが独自に開発したスパイク受けです。

 素材や形状に研究を重ねた結果、スパイク先端からの時に数百キロにもなる荷重をしっかりと支えつつも、素材特有の音色づけや歪みを徹底的に排除。ピアニシモからフォルテまでしなやかな演奏の機微、時にダイナミックなサウンドなど、音楽家達が聴き手へ伝えたい本来の音を引き出します。

 特にサイレントマウントシリーズでは独自の「サイレントマウントテクノロジー」を採用しております。詳細は下記の当該項目をご覧ください。
 またソリッドマウントシリーズでは、サイレントマウントテクノロジーは搭載されていないものの、サイレントマウント開発の際に得た他の様々なノウハウ(適切な素材選択や形状等)を盛り込むことで、サイレントマウント譲りの音質とリーズナブルな価格を両立しています。

サイレントマウントテクノロジーとは

 スパイク受けの開発を私共が始めるにあたり、設定したテーマは「未体験の静けさ」でした。
このためにはスパイク受け自身も「静か」であることが重要だと考えました。

 演奏中、全てのオーディオ機器はスピーカー等からの振動に絶えず共鳴しています。これはスパイク受けも同様で、その共鳴がラック等を介して機器に伝わることで音楽性を損なってしまいます。そこで私たちは、その共鳴を抑えることで「静か」なマウントが実現すると考えました。

 そのためには一般的に柔らかい素材や内部損失の多い素材が用いられますが、それではスパイク先端からの数十、数百キロもの荷重に耐えられないだけでなく、試聴の結果も好ましくありませんでした。そこで次に、硬度の高い素材で多くの試作品を製作しました。ところが比較的に音の良かったものは皆、軽くはじくだけで「チーン」と見事に鳴ってしまう、すなわち共鳴しやすい素材だったのです。そしてそれらの試作品では、それぞれの素材特有の色付けが音楽に現れてしまいました。
 スパイク受けを「静か」にするという目標と相反するこの結果は、開発の上で大きな壁となりました。

 その後約1年半に渡り試行錯誤を繰り返し、単体では共鳴してしまう素材であっても、何十という組み合わせの中からもう一つの金属素材として「キャンセルリング」を裏面に組み合わせ、2重構造とすることで共鳴をキャンセルする(打ち消す)、「サイレントマウントテクノロジー(※)」を確立。
 スパイクをしっかりと受け止めるための「硬さ」と、音楽性をありのままに伝えるための「静けさ」を両立しました。

(※サイレントマウントシリーズのみに採用。ソリッドマウントシリーズは単体構造です。)

徹底した低重心設計

 一般的に、スパイク受けは堅牢で共振しないものを作ろうとするとどうしても厚手なものになりがちです。しかしその場合のデメリットとして、スパイクを受け止める位置が床面からずっと高くなり、スパイク受け自身もグラつきやすくなってしまうのです。この状態では上に設置するラックやスピーカー等の本体も不安定になり、音質劣化を起こします。

 また、全てのオーディオ機器の中でも特にスピーカーは、床からの高さをいかに吟味するかが音質の鍵を握っています。そのため、設計上も想定していない必要以上の高さをスパイク受けが作ってしまっては、機器が本来持つ理念に背くことになります。これではポテンシャルを存分に引き出すどころか、様々な問題を起こしてしまう可能性があるのです。

 さらに、この「床からの高さ」の問題にはもう1つ重要な要素が絡んでいます。それは音質に様々な影響をもたらすレゾナンス(共鳴音)の抑制です。オーディオの設置環境で音質に影響を及ぼすレゾナンスが定在するのは、スピーカー等の底面から床までの隙間です。低重心設計によってこれを極力少なくすることは、余計なレゾナンスを減らすことに繋がるのです。

 弊社のスパイク受けでは、上記のような様々な問題を解決すべく、厳選したステンレスやチタンを使用して極めて強固な造りとしつつも、形状に試行錯誤を重ねることで床面からスパイク先端までのリフト量をスピーカー用(70mm径)のSM-7Xでわずか5mm、ラック・アンプ用(50mm径)のSM-5Xでは3mmにまで抑えました。

付属の音質調整フェルトについて

 当社のスパイク受けは、全種に「音質調整フェルト」が付属しております。これは設置する床面の保護効果もありますが、ご使用の条件によっては音質に大きく貢献するものです。詳細は各製品の詳細ページ、または製品パッケージ裏の表をご参照ください。